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十干とは・・・

陰陽五行説をもとに考え出されたのが、甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸の十干です。
干というのは、太陽の角度によって変化する気象を意味し、方位と季節を表すのに使われてきました。
その理由からこれらを天干とも呼びます。

【十干の意味】
甲(きのえ)
堅い甲冑の形で芽吹いた種が殻を被ったままの様子を表す。
乙(きのと)
曲がった刀を意味し、芽が伸び切らずに曲がっている様子を表す。
丙(ひのえ)
勢いよく燃える火を示し、夏の草木が一気に伸びる様子を表す。
丁(ひのと)
安定した炎や灯りを意味し、植物の成長が一段落する様子を表す。
戊(つちのえ)
盛んに生い茂る草木を刈って農地や山林を整える様子を表す。
己(つちのと)
大地に起立するように植物が伸びる様子を表す。
庚(かのえ)
堅い芯を意味し、鋼のように固く引き締まっている様子を表す。
辛(かのと)

小さく尖りきらめく針を意味し、宝石や貴金属を暗示する。
壬(みずのえ)
新しい命を孕む形で水を包み込む様子を表す。大河や海を暗示する。
癸(みずのと)
植物が潤って種が十分成熟している様子を表す。